「コザクラインコってどんな鳥?」と気になっている方に向けて、実際に一緒に暮らしてきた経験をもとに紹介します。
ペットショップで見かけたり、YouTubeで飼い主に甘えている姿を見たりして、興味を持った方も多いのではないでしょうか。私自身も、最初はその可愛らしさに惹かれてコザクラインコを迎えました。
ただ、実際に暮らしてみると、可愛いだけでは済まないこともあります。わが家のさくらちゃんとさいちゃんも、同じコザクラインコなのに性格はまるで違います。
性格や値段、鳴き声、寿命などの基本情報に加え、飼い方や気をつけたいことも、わが家の経験を交えながらまとめました。
コザクラインコとは?特徴と基本情報

コザクラインコは、アフリカ南西部に生息する小型のインコです。丸みのある体と短いしっぽが特徴で、体は小さくても、とても活発な鳥です。
- 分類:オウム目・インコ科・ボタンインコ属
- 原産地:アフリカ南西部(ナミビアやアンゴラ周辺)
- 体長:約15〜17cm
- 体重:約40〜60g
実際に一緒に暮らしてみると、想像以上に存在感があります。好奇心が強く、感情表現も豊か。小さな体からは想像できないほど、自己主張のはっきりした鳥です。
ラブバードと呼ばれる理由
コザクラインコは「ラブバード」とも呼ばれています。仲の良いペアは寄り添って過ごし、お互いに羽づくろいをすることもあります。
つがいの絆が強いことで知られ、片方の姿が見えなくなると落ち着かなくなることもあるそうです。
ちなみに、ラブバードという呼び名はコザクラインコだけでなく、ボタンインコ属の仲間全体を指しています。
色の種類も豊富
野生のコザクラインコは、緑色の体に赤みのある顔が特徴です。一方、ペットとして飼育されている子には、黄色や青系、白っぽいカラーなど、さまざまな色があります。
同じコザクラインコでも、色が違うだけで見た目の印象はずいぶん変わります。
▼ コザクラインコのカラー一覧
https://kozakurasakura.com/lovebird-colour-type/
コザクラインコの性格となつきやすさ
コザクラインコは飼い主に強くなつく子も多いですが、人との距離感にはかなり個体差があります。
わが家のさくらちゃんとさいちゃんを見ていても、同じ種類だから性格まで似ているとは限らないことがよく分かります。
さくらちゃんとさいちゃんの性格
さくらちゃんは、かなり警戒心が強くて怖がりなタイプです。急な動きや環境の変化があると一気に緊張してしまい、怖さから思わず攻撃してしまうこともありました。
気が強いというより、「怖くて先に手が出てしまう」性格です。
一方のさいちゃんは、警戒心自体は弱めですが、少し神経質なところがあります。ただ、誰かが構ってくれそうだと分かると、自分からすっと近づいてくるタイプで、その点はさくらちゃんとは正反対です。
2羽とも雛から育てていますが、人との距離の取り方はずいぶん違います。
トイレのしつけや、うんちをするタイミングなど、日常の行動にもそれぞれ違いがあります。飼ってみると、種類だけでは分からない部分が本当に多いものです。
▼ なつきやすい鳥8種類を比較

オスとメスで性格は違う?
コザクラインコは、一般的にオスの方が比較的穏やかで、メスは気が強い傾向があると言われています。
実際に調べていると「血が出るほど噛むこともある」という話を見かけますし、うちのさくらちゃん(メス)も、そのイメージにかなり当てはまっていました。
ただ、さくらちゃんの場合は、怖がりな性格から来ている部分が大きいように感じます。メスだから攻撃的、オスだから穏やかと単純に分けられるものではありません。
また、コザクラインコは見た目だけでオスとメスを見分けるのが難しい鳥です。雛のうちは特に分かりにくく、「たぶんオスかな?」と言われていた子が、後からメスだと分かることもあります。
確実に性別を知りたい場合は、DNA検査という方法もあります。
▼ コザクラインコのオス・メスの見分け方

コザクラインコは噛む?噛み癖と接し方
コザクラインコは小さな鳥ですが、くちばしの力は強く、本気で噛まれると血が出ることもあります。
うちのさくらちゃんにも、何度も噛まれて困ったことがありました。
ただ、インコにとって噛むという行動は、単なる問題行動ではなく、意思表示のひとつでもあります。怖い、不安、触られたくない、興奮しているなど、理由はいろいろです。
必ずしも原因がはっきり分かるわけではありませんが、噛む前の様子をよく観察していると、少しずつ分かってくることもあります。
嫌がっているのに無理に触ったり、力で押さえつけたりすると、かえって警戒心が強くなることもあります。
私自身も試行錯誤を重ねてきましたが、その中で噛まれる頻度はかなり減りました。時間はかかりましたが、接し方を変えることで関係も変わっていくことを実感しています。
▼ コザクラインコの噛み癖と対処法

コザクラインコの値段はいくら?
コザクラインコの値段は、カラーや月齢、販売店によってかなり差があります。
これまでの価格の目安としては8,000〜30,000円前後ですが、珍しいカラーなどではさらに高くなることもあります。購入時期や地域によっても価格は変わります。
私も最初に調べたとき、「思っていたより幅があるな」と感じました。
一般的にはノーマルカラーの子は比較的お手頃で、人気カラーになるほど価格が上がりやすい傾向があります。雛の成長具合や人への慣れ具合によっても違いがあり、私が見てきた中でも、同じくらいの月齢なのに1万円以上の差があるケースは珍しくありませんでした。
ペットショップは値段だけで選ばない
ペットショップによって、価格設定だけでなく飼育環境にもはっきりとした違いがあります。できれば2〜3店舗ほど見比べてみるのがおすすめです。
値段だけでなく、雛の扱い方やケージの清潔さ、スタッフさんの生き物に対する接し方なども見ておきたいところです。
「安いから」という理由だけで決めてしまうのは、やはり避けた方がいいと思います。
その子が過ごしている環境や、スタッフさんがどんなふうに接しているのかを見ていると、お店による違いも分かってきます。
また、購入時は鳥の代金だけでなく、ケージや餌、保温用品などの費用も必要になります。
▼ インコの値段と初期費用・飼育費用

コザクラインコの寿命は何年?
コザクラインコの寿命は、一般的に10〜15年ほどがひとつの目安とされています。飼育環境や個体差によっては、20年以上生きる例もあります。
小型の鳥ですが、思っている以上に長い付き合いになります。
長く一緒に暮らすには、毎日の食事や運動、体調管理はもちろん、室内での事故にも気をつけたいところです。
人間の生活空間には、インコにとって危険なものが意外とたくさんあります。誤飲や中毒、ちょっとした不注意による事故など、命に関わることもあります。
また、鳥は体調が悪くても、それを隠すことがあります。普段から体重や食欲、フンの状態などを見ておくと、いつもと違う様子にも気づきやすくなります。
▼ 人気インコの平均寿命を比較

コザクラインコの鳴き声はうるさい?
コザクラインコの鳴き声は、正直かなりうるさい部類に入ると思います。初めて聞いたときは、「こんなに大きな声が出るんだ」と驚きました。
自己主張が強い鳥なので、不満があったり、何かを要求していたりすると、大きな声で鳴き続けることもあります。特に警戒しているときの鳴き声は想像以上の音量です。
もちろん、一日中大声で鳴いているわけではありません。静かに過ごしている時間もありますし、鳴く頻度やタイミングにも個体差があります。
ただ、集合住宅では近所迷惑になる可能性もあります。飼い主が鳴き声に慣れたとしても、周りの人まで平気とは限りません。
鳴き声については、「そのうち慣れるから大丈夫」という話ではないと思っています。しつけで完全になくせるものでもないので、お迎えする前に実際の声を聞いておくのがおすすめです。
▼ コザクラインコとオカメインコの鳴き声

▼ 鳥8種類の鳴き声を比較

コザクラインコの飼い方と毎日のお世話
コザクラインコのお世話は、餌や水の交換、ケージの掃除、放鳥、体調管理などが基本です。
作業そのものはそれほど複雑ではありませんが、毎日続けることなので、飼い始める前にどんな生活になるのか知っておくとよいと思います。
ケージと必要な飼育用品
コザクラインコを迎えるときは、まずケージが必要です。ほかにも止まり木、餌入れ、水入れ、保温用品、温度計などを用意します。通院や移動に使うキャリーも必要になります。
わが家では、さくらちゃんたちにHOEIの35手のりを約6年間使っていました。
掃除がしやすく、日光浴や寝る場所を変えるときにも持ち運びやすいケージです。プラスチック製の引き出しの持ち手にヒビが入ったり、金属部分に多少の黒ずみが出たりしましたが、長く使っていて大きな不満はありませんでした。
ただ、ケージの中で過ごす時間が長い場合は、もう少し大きなサイズも検討したいところです。大きなケージには余裕がある反面、掃除や移動が大変になることもあります。
わが家では扱いやすさも重視してきましたが、生活スタイルによって選び方は変わると思います。
▼ インコのケージの選び方

餌と水の管理
コザクラインコの食事には、ペレットやシード、食べられる野菜などがあります。シードだけでは栄養が偏る場合もあるので、年齢や健康状態に合わせて食事内容を考える必要があります。
わが家でも、さくらちゃんは太りやすい一方、さいちゃんは太りにくいタイプです。同じコザクラインコなのに、体重の変化にはずいぶん違いがあります。
餌の量だけを見ていても分からないことがあるので、日頃から体重を測っておくと、それぞれの変化にも気づきやすくなります。
水は毎日新しいものに交換し、餌入れや水入れも清潔にしておきます。
▼ わが家のインコの餌量と回数

放鳥と運動
コザクラインコは活発な鳥なので、ケージの外で体を動かしたり、遊んだりする時間も必要です。
ただ、放鳥中は思わぬ事故が起こることもあります。窓やドアの閉め忘れ、電気コードや小さな部品など、室内にも危険なものは少なくありません。
また、遊びたがっているときもあれば、あまり構われたくないときもあります。
わが家でも、放鳥中の接し方を誤ったことで信頼関係が崩れ、急に手に乗らなくなることがありました。
こうした経験もあって、無理に触ろうとせず、その子の様子を見ながら付き合う方がうまくいくと感じています。
掃除と温度管理
ケージの底にたまったフンや食べこぼしは、こまめに掃除します。毎日使うものなので、ケージの掃除のしやすさは意外と重要です。
また、寒い時期は保温が必要になることもあります。特に雛や体調を崩している子は温度管理に注意が必要です。
適切な温度は年齢や体調によって違うため、温度計で確認しながら管理します。体調が悪い場合は、鳥を診られる獣医師に相談してください。
▼ インコにとって危険な身近なもの

コザクラインコは初心者でも飼いやすい?
正直に言うと、コザクラインコは「飼いやすい鳥か?」と聞かれると、そうとは言いにくいです。
小さくて可愛らしい鳥ですが、鳴き声は大きく、噛む力も強いです。毎日の放鳥や掃除も必要なので、見た目ほど手軽に飼える鳥ではありません。
それに、飼い主との関係が深くなりやすい反面、環境の変化や接し方によってストレスを抱えることもあります。
ストレスが関係する行動として毛引きなどがありますが、毛引きには病気や栄養面など、さまざまな原因が考えられます。気になる行動があれば、鳥を診られる動物病院で相談してください。
日常のお世話だけを見れば、それほど難しく感じないかもしれません。でも実際には、気持ちの変化を読み取ったり、距離感を調整したりするのに、時間と根気が必要になることもあります。
一方で、少しずつ信頼関係ができてくると、飼い主に寄ってきたり、甘えたりする姿も見られます。
コザクラインコを迎えるなら、鳴き声や噛み癖なども含めて、長く付き合っていけるかを考えておきたいですね。
▼ コザクラインコの飼育が難しい理由

▼ 初心者向けの飼いやすい鳥8種類

コザクラインコのよくある疑問
1羽でも飼える?
1羽でも飼育できます。ただ、コザクラインコは社会性の高い鳥なので、飼い主との交流や遊び、運動など、退屈しない環境が必要です。
複数羽なら必ず仲良くなるわけでもありません。相性もあるので、その子の性格や飼育環境によって考え方は変わります。
言葉を覚える?
人の言葉をまねするのは、あまり得意ではありません。言葉のような音を覚える子もいますが、おしゃべりを期待して迎える鳥ではないと思います。
ボタンインコとは違うの?
同じボタンインコ属の仲間ですが、別の種類です。コザクラインコには目の周りの白いリングがなく、ボタンインコの仲間にはリングがある種類もいます。
まとめ
コザクラインコは、人によくなつく子も多く、愛情深い一面を持つ鳥です。一方で、鳴き声が大きかったり、強く噛んだりと、飼ってみて初めて分かる大変さもあります。
わが家のさくらちゃんとさいちゃんも、同じコザクラインコとは思えないほど性格が違います。
最初は戸惑うこともありましたが、それぞれの性格を知るにつれて、付き合い方も少しずつ変わってきました。
これからコザクラインコを迎える方には、可愛らしい姿だけでなく、こうした一面も知ったうえで考えてもらえたらと思います。

