鳥を飼うなら、できればよくなついてほしいと思う人は多いと思います。ただ、鳥の「なつきやすさ」は少し分かりにくく、人に慣れやすい鳥と、いつも人のそばにいたがる鳥は同じではありません。
肩に乗るのが好きな鳥、手の中でくつろぐ鳥、カキカキを好む鳥、ずっと飼い主について回る鳥など、距離感は種類によってかなり違います。ここでは8種類を比べながら、どんな鳥が人になつきやすいのかを見ていきます。
なつきやすさは2つに分けて考える

MAPでは、人に慣れやすいかどうかと、慣れたあとにどこまで密着した関係になりやすいかを分けています。
例えばセキセイインコは人に慣れやすい鳥ですが、必ずしも触られることが好きとは限りません。一方、コザクラインコやウロコインコは、慣れるとかなり人との距離が近くなる個体がいます。
文鳥も人への愛着が強くなることがあり、手の中でくつろいだり、特定の人のそばにいたがったりする個体もいます。単純に「インコの方がなつく」と考えるのは少し違います。
ベタ慣れする鳥ほど飼いやすいとは限らない
いつもそばに来てくれる鳥はかわいいですが、人との距離が近いほど手がかからないわけではありません。
特定の人への執着が強くなったり、他の人や鳥に嫉妬したり、飼い主が見えなくなると呼び鳴きが増えたりすることもあります。触れ合い方によっては発情を強めてしまうこともあります。
「よくなつく鳥がいい」と思っている場合でも、どれくらいの距離感で付き合いたいのかまで考えておくと選びやすくなります。
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8種類のなつき方をそれぞれ見る
セキセイインコのなつき方
セキセイインコは人に慣れやすく、初めて鳥を飼う人でも関係を作りやすい種類です。手や肩に乗ったり、飼い主のところへ飛んできたりする個体も多くいます。
ただし、触られること自体はあまり好きではない個体もいます。人と一緒にいるのは好きでも、体を触られるのは別というタイプも珍しくありません。
文鳥のなつき方
文鳥は人との距離がかなり近くなることがあります。手や肩に乗るだけでなく、手の中に入って落ち着いたり、飼い主のそばで眠ったりする個体もいます。
その一方で、好き嫌いがはっきりしていることもあります。誰にでも同じようになつくとは限らず、特定の人を強く好むこともあります。
コザクラインコのなつき方
コザクラインコは、人との距離がかなり近くなりやすい鳥です。特定の人を強く好み、いつもそばにいたがったり、服の中に入ってきたりすることもあります。
うちでもコザクラインコはかなり人との距離が近いです。ただ、その近さがそのまま飼いやすさにつながるわけではなく、発情や縄張り意識、嫉妬なども一緒に考える必要があります。
コザクラインコを候補にしているなら、なつきやすさ以外の特徴も先に見ておいた方がいいです。

オカメインコのなつき方
オカメインコは比較的穏やかで、人とのスキンシップを好む個体も多いです。頭や頬をカキカキされるのが好きな個体なら、かなり近い距離で触れ合えます。
オスは口笛を吹いたり、歌うように鳴いたり、音をまねしたりと、発声でアピールする個体が多い傾向があります。一方でメスは比較的静かな個体が多く、同じオカメインコでも性別によって印象がかなり変わることがあります。
うちのぽぽちゃんはメスですが、放鳥してごはんを食べ終わると、本当にいるのか分からないくらい静かです。自分で安全そうな場所を探して、そこでゆったり過ごしていることが多く、「あれ?ぽぽちゃんは?」と探すこともあります。
コザクラインコのように常に強くまとわりつくというより、そばで静かに過ごしながら、ときどきカキカキしてもらう。うちのぽぽちゃんは、そんな距離感です。
マメルリハのなつき方
マメルリハも人によく慣れる鳥です。小さな体ですが存在感は強く、飼い主との距離がかなり近くなる個体もいます。
ただし、気が強く、自分の意思もかなりはっきりしています。なついているから何をしても平気というわけではなく、嫌なことにはしっかり反応するタイプです。
サザナミインコのなつき方
サザナミインコも人に慣れますが、コザクラやウロコほど常に密着するタイプとは少し違います。比較的マイペースで、自分の時間も持ちながら人と付き合う個体が多い印象です。
ベタベタしすぎない関係を好む人には、この距離感が合うこともあります。
ボタンインコのなつき方
ボタンインコはコザクラインコと同じラブバードの仲間で、人との関係が濃くなりやすい鳥です。慣れると飼い主のそばにいたがる個体も多くいます。
その一方で、縄張り意識や気の強さも出やすいので、ベタ慣れだけを期待して迎えると戸惑うことがあります。
ウロコインコのなつき方
ウロコインコは、人との触れ合いをかなり楽しむ個体が多い鳥です。体を預けたり、ひっくり返って遊んだり、かなり密着した関係になることもあります。
人との距離が近い分、毎日の関わりも必要になります。遊び好きで活動量もあるので、十分に相手をする時間を取れるかも考えておきたいところです。
コザクラとオカメでは距離感がかなり違う
うちで飼っているコザクラインコとオカメインコを比べても、人との付き合い方はかなり違います。
コザクラは自分から近づいてきて、かなり積極的に人と関わろうとします。近くにいるだけでなく、体に密着したり、服の中に入り込んだりすることもあります。
オカメはもう少し穏やかで、そばにいてカキカキしてもらうような付き合い方が多いです。同じ「よくなつく鳥」でも、実際の距離感はかなり違います。
どちらが上というより、自分が鳥とどんな関わり方をしたいのかで相性が変わる部分です。
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雛から育てれば必ずベタ慣れするわけではない
雛から育てた鳥は人に慣れやすい傾向がありますが、雛から育てれば必ずベタ慣れになるわけではありません。
うちでは、雛のうちから「ベタ慣れにしよう」と考えるより、人の手を安心できるものとして覚えてもらうイメージで接してきました。なるべく手の上でごはんを与えたり、触りすぎないよう気を付けながら手の温もりを感じてもらったりしています。
成長すると性格が変わることもありますし、発情期には触られるのを嫌がったり、縄張り意識が強くなったりすることもあります。同じ種類でも個体差はかなりあります。
また、成鳥からでも時間をかけて信頼関係を作れる鳥はいます。迎えた年齢だけで、その後のなつき方がすべて決まるわけではありません。たくさん触ることより、「人の手は怖くない」「ここにいて大丈夫」と感じてもらうことの方が大切なのかもしれません。
なつかせるなら触るより信頼関係を優先する
早くなついてほしいからといって、無理に捕まえたり、触ろうとしたりするのは逆効果になりやすいです。
鳥が自分から近づいてきたときに声をかけたり、手から好物を渡したりしながら、人のそばにいても怖くないことを覚えてもらう方が関係は作りやすいです。
うちで飼っていて感じるのは、鳥との距離が近くなってきたと実感するまで、月単位で見た方がいいということです。数日や数週間で結果を求めるより、少しずつ反応が変わっていくのを待つくらいでちょうどいいと思います。
鳥はそれくらいデリケートです。鳥によっては触られることが好きではなくても、人のそばにいることは好きという場合もあります。「触れる=なついている」と決めつけず、その鳥なりの距離の縮まり方を見ることが大切です。
なつきやすさだけで鳥を選ばない
ベタ慣れする鳥は魅力がありますが、その分だけ毎日の関わりを強く求めることもあります。留守が多い生活なら、距離の近さがかえって負担になる場合もあります。
鳥を選ぶときは、なつきやすさだけでなく、鳴き声や噛む力、必要な放鳥時間、寿命まで含めて考えた方が安心です。
鳥の種類ごとの寿命についてはこちらでまとめています。
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よくなつく鳥でも噛むことはあります。噛む力や気の強さ、噛む理由はこちらでまとめています。



