インコに噛まれると、「怒っているのかな」「嫌われたのかな」と思うことがあります。でも、鳥が噛む理由はひとつではありません。怖い、嫌だ、興奮している、縄張りを守りたいなど、そのときの状況によって意味が変わります。
また、同じ小鳥でも噛む力や気の強さにはかなり差があります。ここではセキセイインコ、文鳥、コザクラインコ、オカメインコなど8種類を比べながら、噛む理由と付き合い方を見ていきます。
噛みやすさは力と気の強さで変わる

MAPでは横軸を噛む力、縦軸を気の強さや縄張り意識として配置しています。体が小さければ噛まれても痛くない、とは限りません。
マメルリハや文鳥のように小さくても自己主張がはっきりした鳥もいますし、コザクラインコやボタンインコは体格の割にしっかり噛みます。ウロコインコになると体そのものが大きくなるので、噛む力も一段強くなります。
一方で、オカメインコのように比較的穏やかな鳥もいます。ただし、どの種類でも追い詰められたり怖い思いをしたりすれば噛むことはあります。
インコが噛む理由はひとつではない
鳥が噛むときは、その直前の状況を見ることが大切です。手を近づけたら噛む、ケージの中だけ噛む、発情期になると急に噛むなど、場面によって理由が違います。
なお、鳥が噛む行動をすべて「噛み癖」と考えるのは少し違います。嫌なことを避けるための意思表示や、怖さ、縄張り意識など理由がある場合も多く、まずは噛む原因を見分けることが大切です。
嫌がっているのに触ろうとしたときは「やめて」という意思表示かもしれませんし、ケージ内で噛むなら縄張りを守っている可能性もあります。遊びや興奮の延長で、加減せず噛んでしまうこともあります。
噛んだという行動だけを見るより、「その前に何をしていたか」を見る方が原因をつかみやすいです。
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8種類の噛み方をそれぞれ見る
セキセイインコの噛み方
セキセイインコは今回の8種類では噛む力が比較的弱い方です。体も小さいため、強く噛まれても大型のインコほど大きな力はありません。
ただし、嫌なことをされたときや発情時にはしっかり噛む個体もいます。小さいから噛まない鳥、というわけではありません。
文鳥の噛み方
文鳥はくちばしが小さいので噛む力自体は強くありませんが、気の強さは意外とあります。嫌なことにははっきり反応し、指をつついたり噛んだりすることがあります。
穏やかな見た目だけで判断すると、自己主張の強さに驚くかもしれません。
コザクラインコの噛み方
コザクラインコは小型インコの中では噛む力がかなり強い方です。くちばしがしっかりしていて、本気で噛まれるとかなり痛いです。
うちでも発情や縄張り意識が強くなっている時期は、普段とは噛み方が変わることがあります。いつもは平気な場所に手を入れただけで強く反応することもあります。
コザクラインコを候補にしているなら、なつきやすさだけでなく、噛みや縄張り意識も含めて見ておいた方がいいです。

オカメインコの噛み方
オカメインコは比較的穏やかな個体が多いですが、嫌なときにはもちろん噛みます。ただ、噛まれたときの感覚は鳥によってかなり違います。
うちの場合、コザクラインコのさくらちゃんは、くちばしで肉を挟んで断つような噛み方をします。対してオカメインコのぽぽちゃんは、針で刺されたように「プスッ」とくちばしが入って、小さな穴があく感じです。同じ「噛まれて痛い」でも、痛みの種類がかなり違います。
マメルリハの噛み方
マメルリハは体がかなり小さいですが、気の強い個体も多く、見た目以上にしっかり噛みます。
自分の嫌なことがはっきりしていたり、縄張り意識が出たりすることもあります。「小さいから扱いやすい」とだけ考えると、少し印象が違うかもしれません。
サザナミインコの噛み方
サザナミインコは比較的穏やかな個体が多く、強く噛み続けるタイプではないとされています。
ただし、怖がっているときや無理に触ろうとしたときには当然噛みます。おとなしい種類でも、嫌がっているサインを無視しないことが大切です。
ボタンインコの噛み方
ボタンインコはコザクラインコと同じラブバードの仲間で、噛む力も比較的強めです。縄張り意識が出る個体では、ケージ周辺で噛みやすくなることもあります。
人によく慣れる一方で、気の強さもしっかり持っている鳥です。
ウロコインコの噛み方
ウロコインコは今回の8種類では噛む力が最も強い側です。体格とくちばしの大きさが一段上なので、本気で噛まれたときの力もかなり違います。
遊び好きで人によく慣れる個体も多いですが、興奮して噛みが強くなったり、遊びの延長で指を噛んだりすることもあります。
コザクラは発情や縄張りで噛み方が変わる
うちでコザクラインコを見ていて特に感じるのは、いつでも同じ強さで噛むわけではないということです。
普段は手に乗ったり体に密着したりするほどなついていても、発情や縄張り意識が強くなると急に噛みが強くなることがあります。普段との違いがかなり分かりやすいです。
「よくなついているから噛まない」と考えるより、その日の状態や季節、場所まで見た方が付き合いやすいです。
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噛まれたときに大きく反応しすぎない
噛まれた瞬間に大声を出したり、手を勢いよく振ったりすると、鳥がさらに興奮したり、反応そのものを遊びとして覚えたりすることがあります。
痛くてもできるだけ落ち着いて手を離し、なぜ噛んだのかを考えた方が次につながります。無理にくちばしをこじ開けたり、叩いたりするのは避けます。
強く噛まれる場面が決まっているなら、まずその状況を作らないようにする方が安全です。
噛み癖は叱るより原因を減らす
鳥の噛み癖を直そうとして、噛むたびに叱るだけでは原因が残ったままです。ケージに手を入れたときだけ噛むなら、縄張り意識が関係しているかもしれません。
触ろうとしたときに噛むなら、その鳥が嫌がる場所やタイミングを見直します。興奮しているときに噛みが強くなるなら、落ち着いてから触れ合う方がいいです。
噛ませないように押さえ込むより、噛む必要がない状況を増やしていく方が現実的です。
急に噛むようになったら変化を確認する
今までほとんど噛まなかった鳥が急に噛むようになった場合は、発情や縄張り意識だけでなく、体調や環境の変化も確認します。
触られると痛い場所があれば、それを避けようとして噛むことも考えられます。元気や食欲、フンなどにも変化がある場合は、性格の問題だけと決めつけず、鳥を診られる動物病院へ相談した方が安心です。
噛む鳥でも関係が悪いとは限らない
鳥が噛んだからといって、飼い主を嫌っているとは限りません。よくなついている鳥でも、嫌なことをされたときや興奮しているときには噛みます。
大切なのは、噛むことそのものをなくそうとするより、その鳥がどんなときに噛むのかを知ることです。理由が分かるようになると、避けられる噛みもかなり増えます。
鳥のなつきやすさと噛みやすさは別なので、迎える鳥を選ぶときは両方を見ておくと分かりやすいです。
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噛みやすさとは別に、鳴き声の大きさや耳への刺さりやすさも種類によってかなり違います。

