インコって、いくらくらいで買えるんだろう? 犬や猫よりお金がかからなそうだし、小さなケージで飼えるなら、気軽にお迎えできそうですよね。
実際、セキセイインコなら数千円で購入できることもあります。ただし、最初に必要なのは鳥の代金だけではありません。ケージや餌、冬の保温用品なども考えておく必要があります。
まずは、インコを1羽お迎えする場合の費用を見てみましょう。
インコの値段・飼育費用の早見表
約3,000円〜
例:セキセイインコ
6千〜2.2万円
基本用品の目安
700〜4千円
餌・消耗品の目安
※小型〜中型の飼い鳥を想定した概算です。生体価格はセキセイインコの販売事例で、店舗や時期によって異なります。初期用品は主に小型インコ1羽が基準。毎月の費用には冬の保温電気代、医療費、保険料などを含みません。
鳥の種類や羽色、餌の選び方、飼育環境によって金額は変わります。ここからは、人気のインコ・小鳥8種類を比較しながら、何にどれくらいのお金がかかるのかを見ていきます。
インコ・小鳥8種類の値段はどれくらい違う?
インコの値段は、種類によってかなり差があります。数千円でお迎えできる鳥もいれば、体の大きさはそれほど変わらなくても数万円する鳥もいます。
2026年10月10日時点で確認できた販売店の掲載価格を参考に、8種類の大まかな価格帯をまとめました。
インコ・小鳥8種類の価格比較MAP
横棒の位置と長さで価格帯を比較
5万円
10万円〜
3,000〜12,000円
4,000〜10,000円
10,000〜30,000円
10,000〜40,000円
15,000〜40,000円
20,000〜50,000円
20,000〜50,000円
35,000〜100,000円超
※掲載された販売事例を参考にした価格イメージで、全国平均や厳密な最安値・最高値ではありません。グラフは10万円を上限として表示し、それを超える価格は右端に含めています。文鳥はインコではありませんが、比較対象として掲載しています。
比較的手頃なのは、セキセイインコや文鳥です。コザクラインコやオカメインコになると数万円が中心になり、ウロコインコは羽色によってさらに高額になることがあります。
ただ、同じ種類でも値段は一定ではありません。珍しい羽色や品種、人への慣れ具合、雛なのか成鳥なのかによっても販売価格が変わります。
雛と成鳥では値段だけでなく手間も違う
販売されている鳥には、まだ挿し餌が必要な雛と、自分で餌を食べられる一人餌の若鳥や成鳥がいます。挿し餌が必要な雛は、給餌回数や温度管理などのお世話が増えるため、価格だけで判断しない方がいい部分です。
挿し餌が必要な雛を迎える場合は、専用の挿し餌用フードや給餌用のスプーン・スポイト、餌を準備する容器なども必要です。また、雛の時期は適切な保温が欠かせないため、雛用の飼育容器や保温設備、温度を確認する道具も用意します。
特に初めて鳥を飼うなら、一人でしっかり餌を食べられる状態かどうかを確認しておくと、お迎え後の生活を考えやすくなります。
生体価格の参考:小鳥販売店の掲載情報、ペットショップアイランド、鳥っちょなど(2026年10月10日確認)。
インコを迎える初期費用と必要な飼育用品
鳥の値段がわかったら、次は飼育用品です。インコは小さなペットですが、ケージや餌、止まり木など、最初から必要なものがあります。
ただし、何でも買いそろえる必要はありません。必須のものと、飼育環境によって必要になるもの、あとから追加できるものを分けて考えると、予算を立てやすくなります。
お迎え準備の必須・推奨・任意を見分ける
お迎え準備の費用MAP
最初から必要
ケージ・止まり木・食器・餌・掃除用品
条件次第で必要
ヒーター・サーモスタット・保温カバー
あると管理しやすい
キャリー・温湿度計・体重計
必要に応じて追加
市販の追加おもちゃ・ブランコ・便利用品
※保温用品は、環境によって必要になる設備です。必要な環境で省略してよいという意味ではありません。また、遊びや運動ができる環境づくり自体は大切です。
それぞれの価格も確認しておきましょう。ここでは主に、小型インコ1羽を迎える場合を想定しています。
| 用品 | 必要度 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| ケージ | ◎ 必須 | 5,000〜15,000円 |
| 止まり木・餌入れ・水入れ | ◎ 必須 | 0〜3,000円 |
| 最初の餌 | ◎ 必須 | 1,000〜3,000円 |
| 敷き紙・掃除用品 | ◎ 必須 | 0〜1,000円 |
| 保温用品一式 | △ 環境 | 5,000〜15,000円 |
| 温湿度計 | ○ 推奨 | 1,000〜2,000円 |
| 体重計 | ○ 推奨 | 1,000〜3,000円 |
| キャリーケース | ○ 推奨 | 2,000〜5,000円 |
| 追加のおもちゃなど | ☆ 任意 | 500〜3,000円 |
※ケージに食器や止まり木が付属している場合、その分の追加購入費はかかりません。敷き紙も自宅にある安全な紙を使えば費用を抑えられます。大きめの鳥ではケージ代も高くなる傾向があります。
※上記は主に一人餌になった鳥を迎える場合の費用です。挿し餌が必要な雛では、給餌用品や雛用の飼育容器、保温用品などの追加費用がかかります。
必須用品だけなら、約6,000〜22,000円がひとつの目安です。ここに、お迎えする鳥の生体価格を足します。
保温用品は少し注意が必要です。室温や季節、鳥の年齢や健康状態によって必要性が変わるため、単に安く済ませるために省くものではありません。ヒーターを使う場合は、サーモスタットによる温度管理や安全な設置方法も考えておきたいところです。
また、通院や移動に使えるキャリーケースは、すぐに使う予定がなくても準備しておくと役立ちます。
お迎え前にそろえておきたい飼育用品
お迎え前に必要な飼育用品をまとめました。ケージには止まり木や餌入れが付属しているものもあるので、購入前にセット内容を確認しておくと無駄がありません。
ケージ・日用品・保温用品
わが家でも使っているタイプの鳥かご。止まり木や餌入れが付属していて、毎日のお世話もしやすいケージです。
水の残量を確認しやすい目盛り付きの給水器。ケージへの取り付けができるか、購入前に確認してください。
黒瀬ペットフード mania 中型インコ 低脂肪タイプ 3L
中型インコ向けの低脂肪タイプのシードフード。鳥の種類や体格、食べ慣れている餌に合わせて選びます。
カバー付き60Wヒーターと温度調節用サーモスタットのセット。寒い時期や保温が必要なときに備える用品です。
健康な成鳥は常にヒーターが必要なわけではありませんが、寒い時期や体調を崩したときに備えて、保温できる設備があると安心です。ケージの大きさや設置場所に合わせて選んでください。
挿し餌が必要な雛を迎える場合
雛から育てる場合は、給餌用品や雛用ケース、保温用品なども必要になります。次のセットなら、基本的な給餌道具と雛用ケースをまとめてそろえられます。
雛用ケース・給餌スプーンとカップ・低い止まり木・床材のセット。小型〜中型インコの雛向けです。
雛用ケースの底面の外側から温める薄型ヒーター。ケース内の温度を確認しながら使用します。
お湯で練って与える挿し餌用フード。お迎え先で使っていた餌や、雛の成長段階を確認して選びます。
雛の保温では、ヒーターだけで必要な温度を確保できるとは限りません。温度計を使い、鳥が暑さから逃げられる場所も残しておきます。挿し餌の方法や温度管理は、お迎え先で詳しく確認しておきましょう。
インコ1羽のお迎え総額を図解で確認
では、結局いくら用意すればいいのでしょうか。
例として、生体価格2万円のコザクラインコを1羽迎える場合を考えてみます。必須用品を1万5,000円、保温用品を1万円、初回の健康診断を5,000円としたモデルです。
コザクラインコ1羽のお迎え予算例
生体・用品・保温・健康診断を含めた場合
■ 必須用品 30%
■ 保温 20%
■ 健診 10%
| 生体価格 | 20,000円 |
| 必須の飼育用品 | 15,000円 |
| 保温用品 | 10,000円 |
| 初回の健康診断 | 5,000円 |
お迎え予算の合計
50,000円
※計算用のモデルケースです。実際の購入価格や必要な用品は飼育環境によって異なります。推奨用品や毎月の維持費などは含みません。
この例では5万円ですが、必要な設備がすでにある場合は費用を抑えられます。反対に、ケージや保温設備に余裕を持たせたり、推奨用品もそろえたりすると、その分だけ予算が増えます。
最初から高価な用品をそろえる必要はありません。ただし、ケージの広さや安全性、温度管理など、鳥の生活に直接関わる部分は価格だけで決めない方がいいと思います。
毎月の餌代と冬の電気代はいくらかかる?
お迎えしたあとは、餌や敷き紙などの消耗品を継続して購入します。犬や猫とは必要なものが違いますが、日々のお世話にかかる費用はあります。
特に毎月の餌代は、シードを中心にするか、ペレットを中心にするかでも変わります。
シードとペレットでは餌代がどれくらい違う?
インコの主食には、種子を中心としたシードや、栄養バランスを考えて作られたペレットなどがあります。鳥の種類や体格、選ぶ商品によって必要な量と金額が変わります。
| 餌の種類 | 月額の目安 |
|---|---|
| シード中心 | 200〜700円 |
| ペレット中心 | 500〜2,500円 |
| 野菜・おやつなど | 100〜500円 |
※小型〜中型の鳥1羽を想定し、市販フードの価格や使用量から考えた概算です。シードとペレットは主食の選択肢なので、両方の金額を必ず合算するという意味ではありません。
シードは比較的安価ですが、ペレットはメーカーや商品によって価格差が大きく、輸入品などでは高くなることがあります。
わが家ではコザクラインコとオカメインコの3羽を飼育していて、市販のシードを中心に使っています。ただし、ここで紹介している金額はわが家の支出ではなく、一般的な販売価格を参考にしています。
餌代は安さだけでなく、鳥に合った栄養バランスも大切です。必要な食事は種類や状態によって異なるため、単に一番安い餌を選べばよいというものではありません。
毎月の維持費をグラフで見てみる
餌代に加えて、敷き紙や掃除用品、交換する消耗品などを考えると、1羽あたりの毎月の維持費は約700〜4,000円がひとつの目安になります。
例えば、月2,000円かかる家庭なら、費用の内訳はこんなイメージです。
毎月2,000円の場合の費用内訳
小型〜中型の鳥1羽を想定した一例
1,500円
500円
合計 2,000円/月
※割合と金額は説明用の例です。冬の電気代、健康診断、通院、保険などは含みません。
毎月2,000円なら、年間で24,000円。実際には飼育用品の買い替えが必要になることもありますが、月々の餌や消耗品は比較的予算を立てやすい部分です。
ただし、オカメインコやウロコインコのように体の大きな鳥では、食べる量や必要な用品も変わります。小さなセキセイインコと同じ費用になるとは限りません。
冬のヒーター電気代はどれくらい違う?
冬の保温にかかる電気代も、気になるところです。20Wのヒーターを1つ使う家庭もあれば、40Wや60Wのヒーターを使う家庭もあります。
電気料金を1kWhあたり31円として、ヒーターの消費電力別に1か月の電気代を計算しました。
| ヒーター | 1か月の電気代(30日間) | |
|---|---|---|
| 毎日10時間使用 | 毎日24時間使用 | |
| 20W×1 | 約186円 | 約446円 |
| 40W×1 | 約372円 | 約893円 |
| 60W×1 | 約558円 | 約1,339円 |
| 60W×2 | 約1,116円 | 約2,678円 |
※表示時間は実際にヒーターへ通電している時間です。サーモスタット本体やエアコンなど、ほかの機器の電気代は含みません。電気料金31円/kWhは家電公取協の目安単価を参考にしています。
サーモスタットを使用している場合は、設定温度に応じてヒーターの通電が切り替わります。そのため、24時間電源につないでいても、必ず24時間分の電気代がかかるわけではありません。
わが家では60Wのヒーターを2つ使い、サーモスタットで温度管理をしています。ただし、これは3羽の飼育環境に合わせたもので、1羽を飼う家庭で同じ設備が必要という意味ではありません。
室温の高い家庭と寒い地域の家庭では、必要な保温も変わります。電気代の安さを優先するより、鳥の状態と飼育場所に合った温度管理を考えることが大切です。
健康診断・病院代・保険などの追加費用
餌代や電気代とは別に、健康診断や病気・ケガの治療にかかる費用もあります。毎月必ず発生するものではありませんが、どれくらいかかるのかを知っておくと、お迎え前の予算を考えやすくなります。
お迎え時と年齢別の健康診断費用
鳥をお迎えしたあと、健康状態を確認するために動物病院で診てもらうことがあります。鳥専門の動物病院でも、お迎え時の健康診断を勧めているところがあります。
また、その後も年1回程度の定期健診を受ける場合があります。実際には鳥の年齢や健康状態、病院の方針によって頻度は異なります。
健康診断の時期と費用の目安
初回健診
3,000〜8,000円
定期健診
3,000〜8,000円
定期健診
3,000〜8,000円
定期健診
3,000〜8,000円
※お迎え時とその後に年1回程度の基本的な健康診断を受ける場合のモデルです。年齢ごとの受診が義務づけられているわけではありません。追加検査の費用は含みません。
基本的な健康診断では、体重や体の状態を確認するほか、糞便検査やそのう検査などが行われます。必要に応じて感染症の検査や血液検査、レントゲン検査などを追加する場合もあります。
例えば、森下小鳥病院の健康診断料金では、基本的な検査を含むコースが5,060円と案内されています。さらに詳しい検査を組み合わせると、1万円を超えるコースもあります。
なお、お迎え時の健康診断で、すべての先天性疾患が見つかるわけではありません。主に現在の健康状態や感染症、寄生虫などを確認する目的で行われます。
病気やケガによる通院では、診察料のほかに検査費用や薬代などが必要になることがあります。治療内容によって金額は大きく変わり、数万円以上になる場合もあるため、通常の飼育費とは分けて考えておきたい費用です。
インコにもペット保険はある?
犬や猫のイメージが強いペット保険ですが、インコや文鳥などの鳥を対象とした保険もあります。
例えば、SBIプリズム少額短期保険が扱う鳥向けプランには、次のような保険料の例があります。
| プラン | 月払い |
|---|---|
| バリュー | 2,300円 |
| プレミアム | 3,380円 |
※2026年10月10日確認の公開保険料です。加入条件や補償内容、保険料は変更される場合があります。
ペット保険は任意で、通院や入院、手術などの補償内容は契約によって異なります。通常の予防目的の健康診断などは補償対象外となることがあるため、加入前に条件を確認しておく必要があります。
旅行や帰省で預ける場合の料金
旅行や帰省で家を空ける場合は、鳥を預けられるペットホテルなどを利用することもあります。施設によって料金は異なりますが、1羽あたりの目安は次のとおりです。
| 預ける期間 | 料金の目安 |
|---|---|
| 1泊程度 | 1,500〜4,000円 |
| 3泊程度 | 4,500〜12,000円 |
| 7泊程度 | 10,500〜28,000円 |
※公開されている預かり料金を参考に、1日あたりの金額から計算した概算です。施設によって24時間単位・宿泊日数などの数え方が異なり、実際の請求額も変わります。
例えば、小鳥のセンター病院では、セキセイインコなどの小型鳥は24時間1,650円から、オカメインコは2,200円からという料金例があります。
施設によっては、事前の健康診断や感染症検査、普段食べている餌の持参などが利用条件になることもあります。旅行の予定があるなら、鳥を預けられる場所があるかどうかも確認しておきたいですね。
そのほか、サプリメントや特別なおやつ、追加の遊び道具などを購入する家庭もあります。ただし、すべての鳥に一律で必要な費用ではないため、基本的な飼育費用とは分けて考えます。
値段だけでなく寿命や飼いやすさも確認しておこう
インコは比較的手頃な値段でお迎えできる種類も多く、毎月の餌代もそれほど大きくならない場合があります。ただ、費用が少ないことと、飼育が簡単なことは別です。
散歩が必要ない代わりに、毎日の餌と水の交換、掃除、放鳥、温度管理などのお世話があります。鳴き声や噛み方、人へのなつき方も種類によってかなり違います。
そして、もうひとつ知っておきたいのが寿命です。小さなインコでも10年以上生きる種類があり、オカメインコのように20年近く、あるいはそれ以上暮らすこともある鳥もいます。
毎月の飼育費用がそれほど高くなくても、長く一緒に暮らすことになります。種類ごとの寿命が気になる場合は、こちらで比較しています。

また、値段だけで鳥を選ぶと、お迎えしてから鳴き声や性格の違いに驚くこともあります。
どの鳥が自分の生活に合いそうか迷っている場合は、鳴き声・なつきやすさ・噛み方・飼育環境を8種類で比較した「あなたに合う鳥MAP」も見てみてください。

インコを迎えるときは、生体価格に加えて、最初の飼育用品と毎月の維持費まで考えておくと予算を立てやすくなります。必要な費用と選択できる費用を分けて、自分の暮らしに合った鳥を選びたいですね。







