飼いやすい鳥はどれ?初心者向け8種類を暮らし方別に比較

鳥を飼ってみたいと思っても、種類を見始めると意外と迷います。セキセイインコ、文鳥、オカメインコ、コザクラインコなど、見た目だけでもかなり違いますし、実際に暮らしてみると鳴き声や人との距離感、噛む力にも大きな差があります。

どの鳥が一番飼いやすいかは、ひとつには決められません。静かさを優先する人と、多少鳴いてもベッタリ懐いてほしい人では、向いている鳥が変わるからです。ここでは定番の小鳥を中心に8種類を比べながら、自分の暮らしに合いそうな鳥を絞っていきます。

まず8種類をざっくり比べる

細かく見る前に、8種類の違いをまとめました。ここでは鳥を選ぶときに差が出やすい、鳴き声・なつきやすさ・噛み・集合住宅との相性に絞っています。

鳥種 鳴き声 なつきやすさ 噛み 集合住宅
セキセイインコ 小さめ 高め 弱め 比較的向く
文鳥 小さめ 高め 小さいが気は強め 比較的向く
コザクラインコ 大きく鋭い かなり高い 強め かなり慎重に
オカメインコ 呼び鳴き注意 高め 比較的穏やか 個体差あり
マメルリハ 小さめだが高音 中〜高 小型の割に強め 比較的向く
サザナミインコ 普段は静かめ 中〜高 比較的穏やか 比較的向く
ボタンインコ 大きく甲高い 高め 強め 慎重に
ウロコインコ 大きい かなり高い かなり強い 環境を選ぶ

同じ種類でも性格や鳴き方にはかなり個体差があります。表は絶対的な評価ではなく、8種類の違いをつかむための目安です。

鳴き声は大きさと耳への刺さり方で違う

鳴き声は大きさと耳への刺さり方で違う

鳥の鳴き声は、単純な音量だけでは比べにくいです。そこまで大声でなくても高く鋭い声は耳につきやすく、逆に声量があっても比較的やわらかく聞こえる鳥もいます。

コザクラインコは小型ですが、声はかなり甲高く通ります。実際に飼っている感覚では、賃貸物件ならかなり慎重に考えた方がいい声量です。壁の薄いアパートなどでは、呼び鳴きが近隣トラブルになることも考えておいた方がいいと思います。

一方で、サザナミインコのように普段は比較的静かでも、呼び鳴きになると急に大きな声を出す鳥もいます。「静かな鳥」という印象だけで決めず、普段の声と本気で鳴いたときの声の両方を見ておきたいところです。

▼ 関連記事|なつきやすさを比較

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なつきやすい鳥ほど飼いやすいとは限らない

なつきやすい鳥ほど飼いやすいとは限らない

鳥を迎えるなら、よくなついてほしいと思う人は多いと思います。ただ、「人に慣れやすい」と「いつもベッタリ一緒にいたがる」は少し違います。

セキセイインコは人に慣れやすい鳥ですが、必ずしも触られることが大好きとは限りません。文鳥は手の中でくつろぐほど甘える個体もいますし、コザクラインコやウロコインコは、人との距離がかなり近くなる傾向があります。

距離が近いのは魅力ですが、そのぶん依存や嫉妬、発情につながることもあります。ベタ慣れする鳥が、そのまま初心者にとって飼いやすい鳥とは限りません。

小さい鳥でも噛まれると意外に痛い

小さい鳥でも噛まれると意外に痛い

噛みやすさも、体の大きさだけでは判断できません。噛む力そのものと、気の強さや縄張り意識は分けて見た方が分かりやすいです。

マメルリハはかなり小さい鳥ですが、気が強い個体も多く、体格から想像するよりしっかり噛みます。文鳥もおとなしいイメージだけで見ると意外で、自己主張はかなりはっきりしています。

コザクラインコも小型インコの中では噛む力が強い方です。うちでも発情や縄張り意識が強くなる時期は、普段とは噛み方が変わることがあります。ウロコインコになると体格自体が一段大きくなるので、噛まれたときの力も別物です。

8種類それぞれどんな人に向いている?

セキセイインコが向いている人

小型で飼育情報も多く、初めて鳥を迎える人が候補にしやすい種類です。人にも慣れやすく、おしゃべりを覚える個体がいるのも大きな魅力です。

ただ、小さいから簡単というわけではありません。放鳥中の事故や誤食、発情管理など、小型だからこそ注意したいこともあります。

文鳥が向いている人

比較的静かな鳥を探していて、それでも人との距離は近くしたい人には有力な候補です。手や肩に乗るだけでなく、手の中で落ち着くほど甘える個体もいます。

一方で、文鳥は意外と気が強い鳥です。好き嫌いがはっきりしていたり、怒ると噛んだりするので、「静かでおとなしいだけの鳥」というイメージで迎えると少し違うかもしれません。

コザクラインコが向いている人

鳥とかなり濃い関係を作りたい人には魅力の大きい鳥です。特定の相手に強くなつき、いつも近くにいたがる個体も珍しくありません。

ただ、コザクラインコはオスとメスで印象がかなり変わります。うちで飼ってきた感覚では、オスの方が比較的付き合いやすく、メスは人への執着や縄張り意識が強く出やすいです。特にメスは、飼い主とかなり濃い関係になることがあります。

メスだった場合は、鳴き声や噛み、発情、縄張り意識まで含めて付き合う覚悟が必要だと感じています。「よくなつく小型インコ」という部分だけで決めると、飼い始めてから驚くことが多い鳥です。

また、コザクラインコは見た目だけで性別を確実に判断するのが難しい鳥です。迎える時点でオスかメスか分からないこともあるので、どちらだったとしても飼える前提で考えておいた方がいいです。

コザクラインコを候補にしているなら、迎える前にこちらも読んでおくとイメージしやすいです。

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オカメインコが向いている人

穏やかな性格の鳥と、ゆっくりスキンシップを楽しみたい人には相性がいいと思います。カキカキを好む個体も多く、人との距離はかなり近くなります。

ただし、脂粉は多めで、驚いたときのパニックにも注意が必要です。寿命も長いので、小鳥を飼うという感覚より、かなり長い付き合いになることを前提に考えたい鳥です。

マメルリハが向いている人

小さな体で人との距離も近くできる鳥を探している人には面白い候補です。よく慣れる個体もいますが、かなり気が強く、気分がはっきりしていることもあります。

小さいから扱いやすそうに見えますが、噛みや自己主張まで含めると、セキセイインコとはかなり違うタイプです。

サザナミインコが向いている人

鳴き声をできるだけ抑えたい人が候補にしやすい鳥です。普段は比較的静かで、動きや性格もマイペースな個体が多いとされています。

ただし、呼び鳴きでは大きな声を出すことがあります。また、水分の多いフンになりやすい点は、初めて飼うと少し驚くかもしれません。

ボタンインコが向いている人

コザクラインコと同じラブバードの仲間で、人との関係が濃くなりやすい鳥です。かわいらしい見た目ですが、自己主張はしっかりしています。

鳴き声も甲高く、噛む力も強めです。人との距離が近い鳥を求めていて、気の強さも含めて楽しめる人向きです。

ウロコインコが向いている人

鳥とかなり密に触れ合いたい人には魅力の大きい種類です。遊び好きで、人とのスキンシップを好む個体も多く、ベタ慣れを求める人には候補になります。

一方で、声も噛む力も小型インコより一段上です。必要なケージや放鳥スペースも大きくなるので、見た目のかわいさだけでなく飼育環境まで考えて選びたい鳥です。

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コザクラとオカメを飼って感じる違い

うちではコザクラインコとオカメインコをどちらも飼っていますが、同じインコでもかなり違います。

コザクラは人との距離が近く、愛情表現も分かりやすい一方で、鳴き声や噛み、発情時の縄張り意識はかなり強く感じます。小さい体から想像するより、存在感の大きい鳥です。

オカメインコはもっと穏やかで、うちのメスは発情期以外かなり静かです。発情期には「ホホホホホホ〜」と続けて鳴くことがありますが、コザクラのような甲高く突き刺さる声とはかなり違います。

その代わり、オカメは脂粉が多く、突然驚いてパニックになることがあります。どちらが楽というより、気を付ける部分がまったく違うという感じです。

暮らし方から自分に合う鳥を絞る

暮らし方から自分に合う鳥を絞る

4つのMAPを並べると、同じ「飼いやすい」でも意味がかなり違うのが見えてきます。

集合住宅で鳴き声を抑えたいなら、コザクラやウロコより文鳥やサザナミなどが候補に入りやすくなります。逆に、多少声が大きくても鳥と濃く付き合いたいなら、コザクラやウロコの魅力はかなり大きいです。

MAP4だけで決めるのではなく、鳴き声、なつき方、噛みやすさの3つも合わせて見ると、自分には何が合わないのかまで見えてきます。

鳥を迎える前に確認しておきたいこと

鳥種を決める前に、何年一緒に暮らすことになるのか、鳥を診てもらえる病院が近くにあるか、毎日放鳥する時間が取れるかは確認しておきたいところです。賃貸なら、ペット可でも鳥の飼育や鳴き声について規約を確認しておいた方が安心です。

鳥は種類によって寿命もかなり違います。寿命についてはこちらで詳しくまとめています。

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一番飼いやすい鳥より自分に合う鳥を選ぶ

鳥を選ぶときは、「一番おすすめなのはどれ?」より、自分が何なら大丈夫で、何が困るのかを先に考える方が選びやすいです。

鳴き声を優先するのか、ベタ慣れを優先するのか、噛みやすさが気になるのか。それだけでも候補はかなり変わります。この順で絞っていくと、自分の暮らしに合わない鳥も含めて候補がかなり整理できます。