インコに味覚はある?鳥は味がわかるのか、好き嫌いとの関係も調べてみた

自家製の再生野菜をインコたちにあげると、夢中になって食べることがあります。そんな姿を見ていると、「これってちゃんと味がわかって食べてるのかな?」と気になるんですよね。

インコにも味覚はあります。ただし、人間とまったく同じように「甘い」「苦い」と感じているとは限りません。鳥には鳥なりの味を感じる仕組みがあり、食べ物を選ぶときにも使われています。

インコにも味覚はある?まず知りたい答え

インコにも味覚はある?まず知りたい答え

鳥は人間より味蕾が少ないため、以前は味覚があまり発達していないと考えられることもありました。ところが現在では、鳥にも食べ物に含まれるさまざまな成分を感じ取る仕組みがあり、味覚は食べ物を選ぶための大切な感覚だと考えられています。

鳥類では、糖類やアミノ酸、塩類、酸、苦味物質などに反応することが確認されています。「鳥だから味がほとんどわからない」というイメージとは、少し違うようです。

普段一緒に暮らしていて、同じような野菜でも食いつきが違ったり、好きな物にはすぐ反応したりするのを見ると、味がわかっているように感じることがあります。その感覚自体は、まったく的外れというわけではありません。

鳥の味覚は人間と少し仕組みが違う

鳥の味覚は人間と少し仕組みが違う

味蕾は舌だけにあるわけではない

味を感じ取る器官を「味蕾(みらい)」といいます。人間だと舌を思い浮かべますが、鳥の場合は少し違います。

鳥の味蕾は舌だけに集中しているわけではなく、口の上側にあたる口蓋や、口の中のやわらかい部分、唾液腺の周辺などにも分布しています。オウム・インコの仲間にも味蕾は確認されています。

人間と口のつくりも食べ方も違うので、同じ基準で考えない方がわかりやすいですね。

味蕾の数だけでは味覚は決まらない

鳥は哺乳類と比べると、味蕾の数が少ない傾向があります。だからといって、「味蕾が少ない=味がほとんどわからない」と単純に考えることはできません。

鳥の種類によって味蕾の数や位置、味を感じ取る仕組みには違いがあります。人間より劣っているというより、それぞれの食生活に合った形になっていると考えた方が自然です。

ちなみに「インコの味蕾は約350個」という数字を見かけることがあります。オウム類で約350個という報告はありますが、コザクラインコだけを調べて出した数字ではありません。「コザクラインコの味蕾は350個」と断定するのは避けた方がよさそうです。

スポンサーリンク

インコはどんな味を感じているの?

甘味や苦味は人間と同じなの?

「インコは甘味・酸味・苦味・塩味がわかる」と、人間の味覚にそのまま当てはめたくなります。ただ、ここは少し慎重に考える必要があります。

鳥が糖類やアミノ酸、塩類、酸、苦味物質などを感じ分けていることはわかっています。一方で、味を感じる受容体の仕組みには、人間などの哺乳類との違いがあります。

たとえば鳥類は、哺乳類が甘味を感じる仕組みの一部を持っていません。それでも、別の仕組みを使って糖を感じ取れる鳥がいることがわかっています。

つまり、インコが食べ物の違いを感じていても、私たちとまったく同じ「甘い」「おいしい」という感覚なのかまではわかりません。人間の味覚をそのままインコに当てはめない方がよさそうです。

鳥は唐辛子の辛さを感じるの?

鳥の味覚について調べると、よく出てくるのが唐辛子の話です。唐辛子のヒリヒリする刺激は、一般的な意味での「味」というより、カプサイシンが熱や痛みに関わる受容体を刺激することで起こります。

少なくともニワトリでは、この受容体が哺乳類ほどカプサイシンに敏感ではないことが確認されています。鳥と哺乳類では、唐辛子への反応に違いがあるわけです。

ただし、これを「インコは辛い物なら何でも平気」と考えるのは別の話です。人間用に味付けされた料理には塩分や油分、ほかの材料も含まれるので、わざわざ辛い料理を食べさせる必要はありません。

好き嫌いは味だけで決まるわけではない

インコと暮らしていると、「これはよく食べるのに、こっちはほとんど食べない」ということがあります。見ている側としては、やっぱり味の好みがあるように感じます。

ただ、オウム・インコ類が食べ物を選ぶ理由は味だけではありません。食べ慣れているか、食感、大きさ、形、色なども食べ物の好みに関係すると考えられています。

初めて見る物には警戒するのに、何度か見せているうちに食べ始めることもありますよね。逆に、好きな物なら見つけた瞬間に反応することもあります。そう考えると、食べたかどうかだけで「この味が好き」と判断するのは難しそうです。

もうひとつ気をつけたいのが、よく食べる物と、栄養的に適している物は同じではないことです。好きな物だけを自由に選ばせれば、インコ自身が栄養バランスまで整えてくれるわけではありません。

我が家で普段どのくらいの量を与えているのかは、こちらにまとめています。

コザクラインコ&オカメインコの餌量と回数|我が家の実例
コザクラインコ2羽とオカメインコ1羽と暮らす実体験をもとに、主食の選び方、餌の量と回数、発情や体重管理の注意点まで解説します。

実際に再生野菜を食べる様子を見てみる

今回の動画では、自家製の再生野菜を食べている様子をメインに撮っています。

実際に目の前で食べているところを見ると、「やっぱり味がわかって食べてるんじゃない?」と思います。

インコに味覚があること自体はわかっています。ただ、よく食べている理由が味なのか、食感なのか、食べ慣れているからなのか、そこまでは見た目だけでは判断できません。

それでも、普段の食事をよく見ていると、それぞれ反応が違うのは面白いところです。同じインコだから同じように食べる、というわけでもありません。

- YouTube
YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

味がわかっても安全な食べ物とは限らない

味覚があるなら、体に悪い物は自分で避けてくれそうにも思えます。でも、好き嫌いと食べ物の安全性は別です。

人間には普通の食べ物でも、インコには与えない方がいい物や、中毒につながる物があります。「自分から食べたから大丈夫」とは考えず、初めて与える物は安全性を確認しておく必要があります。

インコに与えてはいけない食べ物や注意したい野菜については、こちらでまとめています。

【一覧】インコが食べると中毒を起こす食べ物からNGな野菜│30選
「インコにあげちゃいけない物をまとめて知りたいんだけど」って方に向けて記事を書いてみました。うちにも3羽インコがいるので他人事ではありません。飼い主が食べられてもインコにはNGなモノがあるので要注意。今回は『まとめ30選』になります。良かったら参考にしてみて下さい。

インコの味覚を知ると食事の見方も変わる

インコにも味覚があり、食べ物に含まれるさまざまな成分を感じ取っています。ただ、人間と同じ仕組みで、まったく同じ味を感じているわけではありません。

食べ物の好き嫌いにも、味だけでなく食感や形、色、食べ慣れているかなど、いろいろな要素が関係しています。よく食べる物が必ず体に良いとも限らないので、好みと栄養、安全性は分けて考える必要があります。

毎日当たり前のように見ている食事ですが、「この子たちはどんなふうに感じながら食べているんだろう」と考えてみると、いつもの食べ方もちょっと違って見えてきます。