インコって、どんな匂いがするか知っていますか?
実はインコには独特のニオイがあって、飼い主の間では「インコ臭」と呼ばれています。
これがまた不思議なもので、穀物のような香りに感じたり、何とも表現できないけどずっと嗅いでいたくなったり。人によって感じ方も違うんですよね。
我が家にはコザクラインコのさくらちゃんとさいちゃん、オカメインコのぽぽちゃんがいますが、3羽とも全然違うニオイなんです。
しかも、さくらちゃんは発情期になるとニオイが一変。さいちゃんに至っては、昔のちょっと変わった思い出までよみがえってきます。
今回は、そんなインコ臭の魅力やニオイの正体、飼い主ならではの楽しみ方について紹介します。
インコ臭ってどんな匂い?
インコ臭とは、インコ自身から感じる独特の香りのこと。頭や首元などに顔を近づけたとき、ふわっと感じるあのニオイです。
どんな匂いなのか調べてみると、穀物やバター、香ばしい食べ物など、いろいろな例えが使われています。中には、うまく言葉にできないけれど好き、という人も。
そもそもニオイを言葉で説明するのって難しいですよね。同じ香りでも、おいしそうと感じる人もいれば、苦手に感じる人もいます。
ちなみに、ここでいうインコ臭は、フンや餌の汚れで部屋が臭くなるという話とは別。あくまでインコ自身のニオイについてのお話です。
我が家のインコ3羽は、こんなにニオイが違う!
我が家の3羽にも、それぞれ個性的なニオイがあります。
面白いのは、同じコザクラインコのさくらちゃんとさいちゃんでも全然違うこと。鳥の種類だけでは説明できない違いがあるんです。
さくらちゃん|雛のような香りが発情期には一変!

まずは、コザクラインコのさくらちゃん。普段はどこか雛を思わせるような、何とも言えないニオイがします。これがまた好きな香りで、ずっと嗅いでいたくなるんですよね。
ところが、発情期になると一変!
普段の優しいニオイとは違って、まるでフェロモンがムンムン出ているような、かなり強いニオイになるんです。同じさくらちゃんなのに、ここまで変わるのかと驚くほど。
もちろん、本当にフェロモンが原因なのかは分かりません。でも、我が家では発情期になると感じる、はっきりした変化の一つです。
さいちゃん|まさかのマムシ酒!?

次は、同じコザクラインコのさいちゃん。こちらは、ニオイを嗅ぐとはっきり思い出すものがあります。
なんと、マムシ酒。
昔、火傷をしたときに、マムシ酒を湿らせたガーゼを貼られたことがあるんです。さいちゃんのニオイを嗅ぐと、なぜかそのときの記憶がよみがえってきます。
マムシ酒を知らない方には、余計に分かりにくい例えかもしれませんね。でも、私の中ではこれが一番しっくりくるんです。
ちなみに、さくらちゃんとは全然違うニオイ。同じコザクラインコなのに面白いですよね。
ぽぽちゃん|穀物のような、ちょっと鶏っぽいニオイ

最後はオカメインコのぽぽちゃん。
こちらは比較的説明しやすく、穀物のようなニオイがします。それに何となく鶏っぽい感じも。鶏っぽいと言われてもピンとこないかもしれませんが、私にはそんな印象なんです。
ちなみに、ぽぽちゃんは3羽の中で脂粉が圧倒的に多い子。撫でているだけでも、黒い服が白っぽくなるほどです。
ただ、脂粉が多いから穀物のようなニオイがするのかは分かりません。ニオイの違いについて考えてみると、気になることが次々に出てきます。
なぜインコには独特のニオイがあるの?
それにしても、インコのニオイはどこから来るのでしょうか。
実は、鳥の羽のお手入れに関わる器官や分泌物が、体のニオイに関係していることが研究されています。
羽づくろいと尾脂腺の関係
鳥がくちばしを使って、羽を丁寧に整えている姿を見たことがあると思います。あれが羽づくろいです。
多くの鳥には、尾羽の付け根付近に「尾脂腺(びしせん)」という器官があります。ここから出る脂を羽に塗り広げることで、羽の状態を整える役割を果たしています。
この分泌物は、単に羽のお手入れに使われるだけではありません。鳥の種類によっては、仲間を見分けたり、繁殖相手を選んだりする際のニオイにも関係しているようです。
ただし、インコ臭のすべてが尾脂腺から生まれると分かっているわけではありません。実際に感じる香りには、さまざまな要素が関係していると考えられます。
インコにもフェロモンがあるの?
さくらちゃんの発情期のニオイを思い出すと、どうしても気になるのがフェロモンとの関係です。
調べてみると、2010年に発表されたセキセイインコの研究では、尾脂腺から分泌される特定の成分が、オスのニオイによる性の識別やメスの好みに関係していることが報告されています。
実験では、メスがオスの分泌物に含まれる成分の組み合わせに反応したそうです。鳥の世界でも、ニオイが相手を選ぶ手がかりになるなんて面白いですよね。
ただ、これはセキセイインコの研究。コザクラインコのさくらちゃんに同じ仕組みが働いているとまでは言えません。
それでも、発情期にニオイが変わるという我が家の経験と重なる部分があって、興味深い話でした。
参考:Chemical Senses|セキセイインコの尾脂腺分泌物とニオイによる性シグナルの研究(英語)
▼関連記事:コザクラインコの発情期に見られる行動や注意点についてはこちら。

食べている餌でもニオイは変わる?
ぽぽちゃんの穀物っぽいニオイを嗅いでいると、普段食べている餌も関係しているのかな?なんて考えてしまいます。
ただ、シードを食べているから穀物のような香りになる、という単純な話ではなさそうです。
食事や体の分泌物、羽の状態など、ニオイに関係しそうな要素はいくつもありますが、我が家の3羽の違いが何によるものなのかは分かりません。
だからこそ、同じ家で暮らしているのにこんなに違うというのが、何とも不思議なんですよね。
インコ臭を嗅ぐのが好き!飼い主ならではの楽しみ方
インコを飼っていない人に「鳥のニオイを嗅ぐのが好き」と話したら、不思議に思われるかもしれません。
でも、愛鳥家の中には、インコの香りを楽しんでいる人もいます。頭や首元のニオイを嗅いだり、羽づくろいをしている姿を眺めたり。鳥と一緒に過ごす時間そのものが楽しいんですよね。
ニオイの表現は人によって全然違う
面白いのは、鳥のニオイを何に例えるかが人によって違うこと。
穀物やバターのような食べ物を思い浮かべる人もいれば、何か懐かしいものを連想する人もいます。私の場合、さいちゃんのマムシ酒がまさにそれです。
ニオイは記憶とも深く結び付いていて、ある香りを嗅いだ瞬間に、昔の出来事を思い出すことがあります。
さいちゃんのニオイそのものが特別なのか、それとも昔の記憶と結び付いているからそう感じるのか。その辺りも含めて、ニオイって不思議です。
自分にはいい匂いでも、ほかの人にはそう感じられないかもしれません。逆に、ほかの飼い主が話す香りを聞いて「そんなニオイがするの?」と驚くこともありそうですね。
好きなニオイでも、無理に嗅がない
インコ臭を楽しむときに忘れたくないのは、インコ自身の気持ちです。
頭を撫でているときや、肩に乗ってくつろいでいるときなど、自然と顔が近づくことはあります。でも、嗅ぎたいからといって無理に捕まえたり、嫌がっているのに顔を近づけたりするのは避けたいところ。
また、香水や化粧品などが羽に付かないように気をつけることも大切です。
こちらが楽しんでいても、インコにとって迷惑だったら困りますからね。
▼関連記事:インコが手の上で寝る理由や、我が家での様子はこちら。
https://kozakurasakura.com/parakeet-sleep-on-hand/
いつもと違う変なニオイには注意!
インコのニオイは個性的ですが、普段とは明らかに違う悪臭がするときは、少し注意が必要です。
特に気をつけたいのが、口元からする酸っぱいようなニオイ。鳥のそ嚢(そのう)に感染などの問題が起きた場合、口や吐き出したものから酸っぱい臭いがすることがあります。
もちろん、ニオイだけで病気かどうかは判断できません。食欲やフンの状態、普段の様子も一緒に確認したいところです。
こんな変化があったら注意
- 口元や吐いたものから普段と違う悪臭がする
- 食欲が落ちたり、体重が減ったりしている
- フンの状態がいつもと違う
- 羽を膨らませてじっとしている
- 吐く、元気がないなどの変化がある
こうした異変が見られたら、インコ臭の変化として片付けず、早めに鳥を診られる動物病院に相談してください。
普段のニオイを知っていれば、小さな変化に気づくきっかけになるかもしれません。ただ、鳥は不調を隠すこともあるので、ニオイがいつもどおりだから健康というわけでもありません。
▼関連記事:インコの病気で見られる症状や、普段から確認したいサインはこちら。

インコ自身のニオイと、部屋の臭いは別の話
ちなみに、インコ自身に独特の香りがあっても、部屋全体が臭くなるとは限りません。
我が家では3羽と暮らしていますが、部屋の嫌な臭いは全く感じないんです。それでも、さくらちゃん、さいちゃん、ぽぽちゃんに顔を近づけると、それぞれ違ったニオイがあります。
では、インコを飼うと部屋は臭くなるのか。フンや餌はどれくらい臭うのか。そんな疑問については、実際の飼育環境や掃除の様子も含めて別の記事で紹介しています。
▼関連記事:インコ3羽と暮らす我が家の臭いと、実際の掃除事情はこちら。

まとめ|インコ臭も、その子だけの個性
インコのニオイは、穀物のようだったり、何とも説明できなかったり。同じ種類の鳥でも、飼い主が感じる香りはそれぞれ違います。
我が家では、雛っぽい香りのさくらちゃん、マムシ酒を思い出すさいちゃん、穀物や鶏っぽいぽぽちゃん。さらに、さくらちゃんは発情期になるとニオイまで変わるんです。
こうして比べてみると、インコ臭もなかなか奥が深いですね。
もちろん、いい匂いと感じるかどうかは人それぞれ。でも、毎日一緒に暮らしていると、こんな小さな違いを見つけるのも楽しみの一つになります。
みなさんのインコは、どんなニオイがしますか?
よかったらコメントで教えてください。自分では思いつかないような、面白い例えが見つかるかもしれませんね。
