うちのコザクラインコ、さくらちゃんは箱や筒など、体がすっぽり入る狭い場所を見つけると入り込むことがあります。
見ている側としては「そこで何してるの?」という感じですが、こうした行動は単なる探索だけとは限りません。成鳥のコザクラインコでは、巣になりそうな場所を探す行動や発情が関係していることもあります。
とはいえ、一度箱に入っただけで「巣作りだ」「発情している」と決めることもできません。何度も同じ場所へ戻るのか、紙切りや発情行動も一緒に出ているのか。うちでは、ひとつの行動だけではなく普段との違いを見るようにしています。
コザクラインコの巣作りではどんな行動をする?

コザクラインコの巣作りで分かりやすいのは紙切りです。紙を細長く裂き、羽に挟んで運ぶ姿はコザクラインコらしい行動のひとつです。
でも、巣作りは紙を切るだけではありません。箱や筒、家具の隙間など、暗くて囲われた場所へ入りたがることもあります。
同じ場所へ何度も戻ったり、中に長くこもったり、近づくと怒るようになったりすれば、その場所への執着が強くなっている可能性があります。紙切りなど別の行動も重なっているなら、巣作りとの関係も見ておきたいところです。
コザクラインコ特有の紙切りについてはこちらで詳しくまとめています。

なぜ箱や狭い場所に入りたがるのか

今回のさくらちゃんも、こちらが巣として用意した場所に入っていたわけではありません。箱や筒の穴など、ちょうど体が入りそうな場所を見つけると自分から入っていきました。
ただ、これを全部「巣探し」と考えるのも違います。コザクラインコは好奇心が強く、気になる場所を覗いたり潜ったりすることもあります。
狭い場所へ入っただけなら、巣を探しているのか、それとも単に気になって覗いているだけなのかは分かりません。一度覗いてすぐ出てくるのと、毎日のように同じ場所へ行って中にこもるのとでは、見方も変わってきます。
何度も同じ場所へ戻るなら他の行動も見る
うちで気にするのは、狭い場所に入ること自体より、そのあとです。
何度も同じ場所へ戻る、そこから出たがらない、紙切りが増える、発情姿勢をとる、吐き戻しが増えるなど、ほかの変化も重なっているなら、発情や巣作りとの関係を考えます。
逆に、ちょっと覗いてすぐ離れる程度なら、それだけで巣作りや発情と決めつける必要はないと思っています。
巣作りと発情はどうつながっている?

紙切りや巣材集め、巣になりそうな場所への執着が強くなってきたら、発情との関係も見ておいた方がいいです。
飼育下では、日照時間や食事、相手との関係、巣になりそうな場所など、いくつもの条件が重なって繁殖行動が強くなることがあります。
だからこそ、「箱に入ったから発情」と単純には考えず、普段の行動全体を見るのが大事です。
発情期に見られる行動やオス・メスの違いについてはこちらにまとめています。

繁殖目的でなければ巣箱を常設する必要はない
コザクラインコが狭い場所へ入りたがる姿を見ると、落ち着けるように巣箱を置いてあげたくなるかもしれません。
でも、繁殖を目的にしていないなら、寝床として巣箱を常設する必要はありません。人から見ると落ち着ける小部屋でも、鳥にとっては巣として意識する場所になることがあります。
巣として気に入ると、その場所への執着が強くなったり、近づく相手を追い払うようになったりすることもあります。
うちでも、狭い場所へ入りたがるからという理由だけで巣箱を用意することはしていません。
メスは巣作りから産卵につながることもある
メスの場合は、もうひとつ気にしておきたいことがあります。オスがいなくても無精卵を産むことがあるからです。
巣作りや発情が強くなり、そのまま産卵につながることもあります。産卵ではカルシウムなどを消費するため、何度も繰り返す状態になると体への負担も大きくなります。
だから、巣作りそのものは自然な行動でも、「好きなだけ巣を作らせておけばいい」とは考えていません。
実際に発情から産卵したときの様子はこちらに残しています。
https://kozakurasakura.com/estrus-parakeet/
さくらちゃんはいろいろな狭い場所へ入っていく

今回見ていて面白かったのは、巣として作ったものではなくても、入れそうな穴を見つけると興味を示したことです。
箱の中、筒の奥、木の穴のように見える場所。「なんでわざわざそこへ?」と思うところへ入っていきます。
少なくとも今回のさくらちゃんは、入れそうな場所を見つけると、とりあえず覗きに行くような感じでした。
ただし、この様子を全部まとめて「巣作りだった」とは考えていません。単純に気になって確認している場面もあると思います。
巣作りが強くなったら周りの環境を確認する
何度も暗い場所へ入りたがる、紙切りが増える、特定の場所を守る。そんな変化が重なってきたときは、まず巣になりそうな場所が周りにないか確認します。
繁殖を望んでいないなら、箱や布製テントなど、暗く囲われた場所をいつでも使える状態にしておく必要はありません。
また、背中や腰、尾の付け根を撫でることも発情を刺激することがあります。普段の接し方も含めて、一度全体を見直します。
我が家で実際に行った発情対策はこちらです。

巣作りかどうかはひとつの行動だけで決めない
コザクラインコが箱や穴へ入り込む姿はかわいいですが、狭いところへ入っただけで巣作りや発情と決めつける必要はありません。
何度も同じ場所へ戻る、紙を巣材のように運ぶ、その場所を守る、ほかの発情行動も増えている。そうした変化が重なってきたら、巣作りとの関係も考えて環境を見直します。
特にメスでは産卵につながることもあります。元気がない、ケージの底でうずくまる、いきむ、腹部が膨らんでいる、呼吸に合わせて尾が大きく上下するといった異変があるなら、巣ごもりとして様子を見続けず、鳥を診られる動物病院へ相談してください。
